27日投開票の衆院選の影響で、県と北部圏域12市町村による共催で、同日に実施予定だった県総合防災訓練が延期となったことが分かった。自治体が選挙事務などで対応が困難であることが主な理由。12月末に実施する方針だが、訓練内容を見直す必要があるなど対応に追われている。
消防、警察、海上保安庁や陸上自衛隊など多くの関係機関が参加する大規模訓練。今回は海上自衛隊の補給艦や護衛艦も参加し、大規模災害でインフラが分断された場合などを念頭に航空搬送による臨時の医療施設(SCU)の訓練も予定していた。日程変更で艦艇の参加は改めて調整しているという。県関係者は「この日に総選挙とは」と驚く。それでも「選挙は重要。訓練内容は縮小するものもあれば、この日ならできるというメニューもあるかもしれない」と話した。
(知念征尚)