首里城公園の管理の在り方などについて話し合う管理体制構築検討委員会(委員長・蓑茂壽太郎東京農大名誉教授)が18日、那覇市の沖縄産業支援センターで開かれた。指定管理業務の中で、防災業務については県が詳細な要件などを定める仕様発注とする事務局案が提案され、基本的な方向性に同意を得た。県内では同様の方法の前例はないという。
県は今後、仕様の詳細を定め、2025年1月予定の次回会議に諮る。
同一事業者に維持管理・運営業務と防災業務を発注するが、防災については仕様発注として細かい要件と予算の「見える化」を図る。防災業務を切り離して別事業者と契約する場合に比べ、連携面の不安がないことなどのメリットがあるという。
委員会は冒頭以外非公開。蓑茂委員長によると、委員からは「発注者側の県の責任、役割が非常に大きくなる。仕様発注の中身はきちんと考えてほしい」などの意見が上がった。
(沖田有吾)