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日米統合演習本格開始へ 沖縄県内民間8施設を使用 陸自オスプレイ与那国に飛来 


日米統合演習本格開始へ 沖縄県内民間8施設を使用 陸自オスプレイ与那国に飛来  キーン・ソードの一環で、与那国駐屯地に着陸する陸自のオスプレイ=22日午前、与那国町(読者提供)
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社

 日米共同統合演習「キーン・ソード25」が23日、全国各地で本格的に始まる。防衛省によると日米で計約4万5千人が参加、県内で自衛隊の艦艇や航空機が利用する民間空港は3カ所、民間港湾は5カ所に及ぶ。22日午前には、那覇基地に飛来していた陸上自衛隊のV22オスプレイが陸自与那国駐屯地(与那国町)に着陸した。与那国島へのオスプレイ飛来は初めて。関係者によると、28日には沖縄本島の公道を使う予定。

 キーン・ソードは日米最大規模の実動演習。11月1日までの予定。自衛隊約3万3千人、米軍約1万2千人の計約4万5千人規模で実施する。艦艇約40隻、航空機約370機を使う。

 全国で自衛隊の艦艇や航空機が利用する民間空港は12カ所、民間港湾は20カ所に上る。県内では那覇、新石垣、与那国の3空港と中城湾、那覇、平良、石垣、久部良の5港を含む。加えて民間航空便による人員の移動などで宮古空港を使う。沖縄本島の公道も使用する。

 22日、宮古島市の平良港にも防衛省が契約する民間船舶「ナッチャンWorld」が入り、車両などを運び込んだ。航空自衛隊員約10人と車両4台が下船した。24日に出港予定。

 キーン・ソードでは米軍が13日、石垣島に初めて高機動ロケット砲システム「HIMARS(ハイマース)」を持ち込み、陸自オスプレイが21日、那覇空港に初めて飛来するなど、すでに人員や兵器の展開が進んでいる。今後、自衛隊と米軍は県内各地で負傷者を想定した衛生訓練やミサイル戦闘の訓練、共同の指揮所・調整所を設置する訓練を実施する。

 与那国島には23日に米海兵隊のMV22オスプレイが飛来し、26日には日米双方のオスプレイが訓練する予定。 

(明真南斗、友寄開、照屋大哲)