海底から大量のゴルフボール 漁師ら1時間で529個を回収 沖縄・宮古島のゴルフ場沿い


海底から大量のゴルフボール 漁師ら1時間で529個を回収 沖縄・宮古島のゴルフ場沿い 海底に放置された大量のゴルフボール=2023年11月、宮古島市(提供)
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 沖縄県宮古島市内にあるゴルフ場に面する海に大量のゴルフボールが放置されていることがこのほど、分かった。11月、海に潜り、1時間で529個を回収した若林泰介さん(50)らは「まだ多くのゴルフボールが残っていた」と話す。ゴルフ場を管理する事業者は「今後、海底の状況を調査し、回収する予定だ」と話した。

 回収したのは若林さんと知人の平良恭一さん(30)、高田和大さん(43)。漁師の高田さんが海中にあるゴルフボールを発見し、知人の2人に声をかけ、回収に至った。

 回収した場所はゴルフ場に面する海域で、2カ所で直径約50メートルの範囲を清掃した。回収したゴルフボールを入れるフロートが1時間で満杯になったため、清掃を打ち切ったという。平良さんは「これだけのゴルフボールがあることに驚いた。海中にはまだ大量のゴルフボールが残っている」と話す。若林さんは「ここだけの問題ではないと思う。海沿いのゴルフ場では同じ問題を抱えている可能性が高い」と指摘する。

 ゴルフ場を運営する事業者は本紙の取材に「ゴルフボールを(海に)放置していたことは反省している。環境への配慮が足りなかった」と述べた。9日に調査を行い、状況を把握した上で今月下旬にも回収作業に入る予定。

 若林さんは「私もゴルフを楽しむ。今回の清掃はゴルフを否定するものではない。一緒にきれいな海を守っていけたらと思っている」と語った。

(友寄開)