先日北部ドライブの途中に「道の駅おおぎみ やんばるの森ビジターセンター」に立ち寄ったら、おきなわのシナモン「カラキ」を使った商品を発見しました。あめや麺、ソフトクリームもあり初めて見るものばかりでした。ぜひ調べてください。
(浦添市 シーナ・モンキチ)
カラキ(和名・オキナワニッケイ)はシナモンの一種で沖縄本島北部に自生している木ですよね。調査員もどんな商品があるのか知りたいです。さっそく「道の駅おおぎみ やんばるの森ビジターセンター」にドライブを兼ねて出発です!
大宜味村産で推進事業
海と山に囲まれた抜群のロケーションの同センターに到着すると、センター長の安里勝之さんが案内してくれました。カラキ商品が置いてあるという直売所「がじゅまる館」の中は、地元産を中心に新鮮な野菜や果物、シークヮーサーなどの特産品などがたくさん並んでいます。売り場の一角には、調味料やお米、刺し身、冷凍肉などの日用品もあり、ユニークな品ぞろえ。「地域の共同店も少なくなっているので、地元の皆さんにも足を運んでいただけるお店づくりをしています」と安里さん。ミニスーパーのような機能も果たす道の駅です。
さっそくカラキ商品を見せてもらうことに。最近拡大したというカラキコーナーには、カラキの葉やティーバッグ、葉を粉末にしたパウダーの他、さまざまな関連商品が並びます。カラキの葉を使った地釜炊きのあめ「カラキハのあめ」やチョコレートは気軽にトライできそうです。カラキ葉の粉末を配合した乾麺「笑味(えみ)の麺」は沖縄そばやパスタ、焼きそばなどにアレンジできる商品。カラキの葉のパウダーをアクセントに加えた無添加キャラメルスプレッド「カラキ ソイミルク キャラメル」はトーストやアイスクリームなどと一緒に食べれば風味が楽しめるそうです。直営のパーラーではカラキのソフトクリームも提供しています。
大宜味村でさまざまなカラキ商品が開発されているのは、2016年からカラキの育成と活用に取り組んでいるという背景があるそう。同村では「香りのいい木を選抜して、その苗を育てています。現在農家さんが増やしている途中です」と安里さん。
さまざまなカラキ商品。あめはマイルドで爽やかな風味
風味豊かな葉を使用
普通のシナモンは樹皮を使いますが、「大宜味村のカラキは味や香りも良いため、葉を使っているのが特徴。葉を使うことによって木を傷めないんです」と続けます。
だから緑色の商品が多いのですね。成分も高いものを選抜しているといいます。カラキにはアンチエイジングや美容、健康に良いとされる成分も含まれているそう!
さっそく、センター内の「パーラーくがに」でカラキソフトクリームを食べてみることに。出てきたのは、ほんのり緑色をしたソフトクリームです。一口食べてみると濃厚なバニラのおいしいさをカラキの風味が引き立てています。通常のシナモンよりもマイルドで、どことなくなつかしい味がします。
カラキの他にも村産の特産品が豊富にそろう同センター。直売所やパーラーの他にも、村産和そばが人気のレストランや世界自然遺産登録されたやんばるの自然をドームシアターで楽しめる村観光協会の施設も併設されています。みなさんも自然はもちろん、やんばるの恵みを味わいに出掛けてみてはいかがでしょう。
(2024年1月18日 週刊レキオ掲載)