【宜野湾】宜野湾署は23日、宜野湾市のコンビニエンスストアで特殊詐欺(架空料金請求)の被害を未然に防止したとして、ローソン宜野湾真栄原一丁目店の従業員兼次秀美さん(38)と同店元従業員の平良夏美さん(43)に感謝状を贈った。仲本貴署長は店頭での声かけなどが被害未然防止の有効な手だてになっているとし「今後も皆で連携し、少しでも被害を減らそう」と協力を呼びかけた。
宜野湾署などによると昨年11月、千円と10万円相当の電子マネーギフトカードを購入するため、70代の男性客が2度にわたり同店を訪れた。男性がパソコン画面に表示された連絡先に電話をかけたところ、コンビニでギフトカードを購入するよう指示されたと話した。手にはキャッシュカードが握られていたという。男性から購入理由を確認した兼次さんと平良さんは特殊詐欺の可能性があるとして、男性を説得し警察に通報した。
平良さんは「話を聞いて、おかしいと思った。高額のギフトカードを購入する客には、なるべく購入理由などを聞くようにしている」と話す。兼次さんは「被害が出る前に食い止められてよかった。今後も積極的に声かけをしていきたい」と話した。 (高辻浩之)