76歳の高江洲さん 宅建に合格 元警察官、3度目の挑戦で 「高齢者でもやればできる。まだ働きたい」


76歳の高江洲さん 宅建に合格 元警察官、3度目の挑戦で 「高齢者でもやればできる。まだ働きたい」 宅地建物取引士の試験に合格し笑顔を見せる高江洲正一さん=12月27日、沖縄市の琉球新報中部支社
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 沖縄市泡瀬の高江洲正一さん(76)がこのほど、宅地建物取引士資格試験に合格した。約4年前から勉強を始め、3回目の受験で念願の合格を果たした。

 「高齢者でもやればできると誰かの励みになればいい」。合格証書を手にし、満面の笑顔を見せた。

 警察官として定年まで勤めた。その後も「元気のあるうちは働き続けたい」と、教習所の技能試験官や郵便局の交通安全指導役として働き続けた。その引退を前に「資格を取ればまだ働ける」と、以前から興味のあった宅建の勉強を始めた。

 当初は「勉強しなくても受かる」と思い、過去問題を解かずに挑み不合格に。その後は塾に通い、高校生や銀行員などに囲まれて勉強に励んだ。

 宅建取得後、知り合いから不動産事務所を紹介してもらい、職場候補も決まった。自身を“ゆっくりできない性格”と認識し「忙しいところで働きたい」と話す。実務経験を積み、将来的には独立したいという。

 高江洲さんは合格の結果に「ホッとした。諦めずに受けて良かった」と目を細める。「新しいことに挑戦するのが好きだ。目標があれば元気が出る」と話した。 

(石井恵理菜)