ユネスコ無形文化遺産で国の重要無形民俗文化財にも指定される、宮古島市上野野原の伝統祭祀(さいし)「サティパロウ(里払い)」が7日、野原集落で行われた。木彫りの仮面で顔を隠して来訪神「パーントゥ」に扮(ふん)した男の子を先頭に、子どもや女性の集団が集落内を練り歩き、厄を払って向こう1年の安寧(あんねい)を願った。
太鼓やホラ貝を鳴らしながら「ホーイホイ」とかけ声を出した集団は、集落内の交差点で立ち止まると、パーントゥの子どもらを囲むように円を描きながら厄を払った。
野原部落会の根間直也会長は「担い手不足が心配されていたが無事に終えることができて良かった」と安堵(あんど)の表情を浮かべた。 (友寄開)