置き去りにしない社会へ、「あなたの味方」伝えて 浦添で「多様な性」講演 シニア世代向けに城間さん語る


置き去りにしない社会へ、「あなたの味方」伝えて 浦添で「多様な性」講演 シニア世代向けに城間さん語る 講話を行う城間勝さん=1月21日、浦添市ハーモニーセンター
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 【浦添】浦添市は1月21日、シニア世代向けのLGBTQ講演会「多様な性のこと講演会」をハーモニーセンターで開いた。50~80代の計19人が参加した。一般社団法人ちむぐみ理事「まぁ~ちゃん」こと城間勝さんが講師を務め、自身のXジェンダー(性自認・ジェンダーが男性・女性のどちらか一方に当てはまらない)としての体験談を、うちなーぐちを交えて紹介した。

 城間さんはカミングアウト(自分自身の性自認や性的指向を表明すること)や、アウティング(性自認等を本人の了承を得ずに他の人に暴露すること)について説明した。

 自身の幼少期を振り返り「理解ある大人の支えでここまで来られた。カミングアウトは強制されるものではないし、その人のタイミングで行われることが大事」と強調。「カミングアウトを受ける側は驚いても、最終的に置き去りにしない社会をつくる上で『あなたの味方である』ということを伝えることが大切」と述べた。

(喜納高宏通信員)