デニー知事が「玉城宇漂」のペンネームで詠んだ作品、沖縄市琉歌大賞に選出 亡き義父への感謝込め 沖縄


デニー知事が「玉城宇漂」のペンネームで詠んだ作品、沖縄市琉歌大賞に選出 亡き義父への感謝込め 沖縄 沖縄市琉歌大賞受賞の「玉城宇漂」こと玉城デニー知事
この記事を書いた人 Avatar photo 島袋 良太

 【沖縄】第3回沖縄市琉歌大賞(沖縄市文化協会主催、琉球新報社後援)の選考会がこのほど開かれ、沖縄市の玉城宇漂さん(64)の作品が大賞に選ばれた。今回は沖縄市花であるハイビスカスをテーマに公募した。玉城さんの作品は「ただ一つ咲(さ)ちょる 庭(なー)の赤花(あかばな)を 御親(みうや)持(む)たさなや 御恩(ぐうん)こめて」と詠んだ。

沖縄市琉歌大賞を受賞した玉城宇漂さんの作品

 沖縄市琉歌大賞は今回46人から84作品が寄せられた。名桜大学大学院の波照間永吉客員教授、波上琉歌会の前原武光会長、琉球新報の宮城光男中部支社長が審査した。

 玉城さんは普段は「玉城デニー」として沖縄県知事を務める。昨年の沖縄市琉歌大賞にも出展し、奨励賞を受賞した。

 玉城さんは「昨年、数え98歳の義父が亡くなった。真面目で教養のある人で、皆に慕われていた。出棺の時に義父への感謝の思いを込め、庭に1輪だけ咲いていた立派な赤花を棺おけに入れて持たせた思い出を描いた」と説明した。大賞受賞に「大切な人への思いを込めるのに琉歌は素晴らしい。賞を頂いたら義父に報告したい」と話した。

 3月発行予定の沖縄市文化協会文芸誌「文化の窓」に応募作品と選考評を掲載する。そのほかの入賞者は以下の通り。(敬称略)

 【奨励賞】内間秀太郎(沖縄市)▽久田常雄(豊見城市)

 【審査員特別賞】池原次治(沖縄市)▽源河史都子(中城村)▽玉山広子(沖縄市)

(島袋良太)