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「家が分からない」杖つき、立ちすくむ高齢男性 高校生が寄り添い帰宅へつなぐ 糸満署 沖縄


「家が分からない」杖つき、立ちすくむ高齢男性 高校生が寄り添い帰宅へつなぐ 糸満署 沖縄 2人に眞榮城嘉世糸満署長(左端)から感謝状が手渡された=8日、糸満署
この記事を書いた人 Avatar photo 大嶺 雅俊

 糸満署は8日、糸満市照屋の路上で「道が分からない」などと立ちすくんでいた80代男性を保護した県立糸満高校2年生の徳吉彩音(あやね)さん(17)と平田朱里(あかり)さん(16)を表彰した。同日の表彰式で、眞榮城嘉世署長が2人に感謝状を手渡した。

 署や2人によると、徳吉さんと平田さんは2月22日午後3時ごろ、糸満市照屋の路上でつえをついた男性に声をかけられた。男性が「道が分からない」「家も分からない」と話したことから、2人で相談し、連れ添って署に案内したという。

 署から連絡を受けた男性の家族が迎えに来て、男性は無事に帰宅できたという。

 平田さんは「大したことをしていないとは思うが、人助けができて良かった」と話した。徳吉さんは「困っている様子だったのでどうにか助けたかった」と語った。

 眞榮城署長は「助けたいという思いがあっても行動に移すのは難しい。その中でちゃんと保護をしてくれて感謝する」と述べた。

 (大嶺雅俊)