女子高校生、抱きしめて飛び降り阻止「ここで人生を終えたら悲しむ人がたくさんいる」 宜野湾署から感謝状 沖縄


女子高校生、抱きしめて飛び降り阻止「ここで人生を終えたら悲しむ人がたくさんいる」 宜野湾署から感謝状 沖縄
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 宜野湾署(仲本貴署長)は25日、宜野湾市大謝名の国道58号で歩道橋から飛び降りようとしていた女性を発見し、声をかけて救助したとして、北中城高校3年の国頭柚花さん(17)=宜野湾市=に感謝状を贈呈した。この日は2学期の終業式。体育館の舞台で仲本署長から感謝状を手渡された国頭さんに、全校生徒は温かい拍手を送った。

 国頭さんは今年11月末、学校から帰宅中に歩道橋の手すりを乗り越えようとしている成人女性を見つけた。女性は電話をかけ、泣きながら電話相手に「ごめんなさい」などと話していたという。

 国頭さんは階段を駆け上がり「どうしたんですか」と冷静に声をかけ、女性の手を握り、引き寄せた。「ここで人生を終えたら悲しむ人がたくさんいる。一緒に下に降りましょう」と語りかけ、通報で駆け付けた警察官に引き継いだ。

 宜野湾署によると、女性は国頭さんに「大丈夫だよ」と声をかけられ、抱きしめられたことで、不安定だった感情が落ち着いたという。国頭さんんは「ためらいはあったが、考えているうちに女性は飛び降りたかもしれない。行動に移した方が良いと思った」と当時の心境を振り返った。

 仲本署長は「女性の命を救った勇気ある決断と行動に感謝する」と語った。

(西田悠)


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