石垣市長、1年のうち3分の1は出張で不在 多すぎ?適正? 市議会で論戦 沖縄


石垣市長、1年のうち3分の1は出張で不在 多すぎ?適正? 市議会で論戦 沖縄 中山義隆石垣市長
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 出張が多い? 13日の石垣市市議会一般質問で、中山義隆市長の出張を巡り論戦が交わされた。大道夏代市議が「市民から市長は出張ばかり行って全然石垣にいないじゃないか」との声があるとして、市長の出張回数、日数、費用総額について質問した。翁長致純(ちじゅん)総務部長は2023年度の市長の出張回数は13日現在で41回、日数は111日、費用総額は397万350円と答えた。大道市議は「出張は税金」だと指摘し「納税者である市民の理解」が必要だと訴えた。中山市長は離島の首長であることや、さまざまな役職での会合があるとして自身の出張に「正当性」があると反論した。

中山市長の出張について質問する大道夏代氏(石垣市議会ユーチューブより)
中山市長の出張について質問する大道夏代氏(石垣市議会ユーチューブより)

 大道市議は自身が調べた他市長と中山市長の出張回数を比較した。那覇市長は23年度4月から2月に6回。宜野湾市長は同年度4月から1月までに7回。石垣と同じ離島の宮古島市長が同年度4月から1月までに19回。他市長と比べ中山市長の41回は「断トツに多すぎる。なぜ石垣市長だけこんなに多いのか」と追及した。

 中山市長は出張の中に県市長会の総会などが数回あるとし、車で参加できる本島の市長とは異なり、「宮古島や石垣は出席するだけでも、日帰りでも出張回数が1回になる」と説明した。市長以外にもさまざまな役職があり「会議、総会、理事会に出席している。宮古島市長は私と同じ役職についているわけではなく、数字だけをあげつらうことはやめてもらいたい」と気色ばんだ。

自身の出張について答える中山義隆市長(石垣市議会ユーチューブより)
自身の出張について答える中山義隆市長(石垣市議会ユーチューブより)

 大道市議は市長の111日の出張に私費で延泊した12日を足すと123日あるとし、「1年のうち約4カ月出張に行っている。石垣市不在が多いと市政の問題や課題を見落としてしまうのではないか」と疑問を投げかけた。

 中山市長は「石垣に仕事や企業を引っ張ってくる、予算を取ってくるなど、私が行って話した方がまとまる事案がある。市長がいないから行政が回らないということはない」として、不在は問題ないとの認識を示した。

 (照屋大哲)