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断念への願い、ブレイキンに込め うるまの新垣さん、名嘉真さん 陸自訓練場問題「若い世代知って」


断念への願い、ブレイキンに込め うるまの新垣さん、名嘉真さん 陸自訓練場問題「若い世代知って」 ブレイクダンスのステージに集まる来場者=2月25日、うるま市の旭区公民館
この記事を書いた人 Avatar photo 金盛 文香

 【うるま】うるま市石川東山出身の新垣宣道(よしつね)さん(36)と名嘉真幸人さん(36)はこのほど、市石川の旭区公民館で「CONTACT PARTY(コンタクトパーティ)」と題するブレイクダンスのステージなどを交えたイベントを開催した。防衛省の陸自訓練場整備計画の断念を求める防衛相などに宛てた署名を集め、若者への認知を広めることを目的とした。

 これまでに署名活動などの経験がない2人。幼少期の遊び場は旭区公民館で、東山の地域で成長してきた。新垣さんは「人ごとではない」と陸自訓練場についての説明会などに参加するうちに、「若い世代に知ってほしい」と思うようになった。

「若い世代に知ってほしい」とイベントを企画した新垣宣道さん(左)と名嘉真幸人さん

 イベントは旭区自治会と子ども育成会が協力した。育成会の冨着志穂会長(48)は「子育て世代には関心のない人もいる。イベントを通して、大人が地域を守っていると子どもに感じてほしい」と思いを話す。新垣さんらが協賛を呼びかけると12の団体が集まった。

 2人は県内のブレイクダンスチームに所属する。チームメイトや新垣さんが指導するダンスチームなども参加し、来場者を楽しませた。名嘉真さんは「問題は深刻だが、楽しみながら知るきっかけになるといい」と語った。

 家族4人で来場した金城直美さん(36)は「身近にできると戦争が近づいた感じがする。事故でも起きたらと不安。地域が活性化するようなものに使ってほしい」との思いで反対署名に名前を連ねた。

 イベントで100筆以上の署名を集めた。名嘉真さんは「イベントを続けてアピールしていきたい」と今後の開催にも意欲を見せた。

(金盛文香)