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三つ子すくすく、小2に 25週で出産、母「周囲に感謝」沖縄・読谷


三つ子すくすく、小2に 25週で出産、母「周囲に感謝」沖縄・読谷 この春小学2年生になった(右から)比嘉一護さん、碧仁さん、幹登さん=12日、読谷村内
この記事を書いた人 Avatar photo 金盛 文香

【読谷】2016年11月14日、わずか500~600グラムで誕生した一卵性三つ子の比嘉一護(いちご)さん、碧仁(あおと)さん、幹登(みきと)さん=いずれも7歳=はこの4月、小学2年生になった。すくすく成長する3人に、母の奈美子さん(37)は「いろんなことができるようになった。周囲の人に感謝だ」と目を細める。

 多胎妊娠は早産の割合が高く、奈美子さんは特に早い妊娠25週での出産だった。片手に乗るほど小さかった3人が、今ではそれぞれ個性も出てきて、元気に小学校に通っている。

 一護さんはリーダーシップがある。長男ということもあり弟たちへの声かけも忘れない。碧仁さんは優しくて思いやりがある。将来の夢は「警察官」とたくましく掲げる。幹登さんは表情豊かで人を楽しませることが好き。音楽やブロック遊びも得意だ。

 最近はおしゃべりも上手になり、けんかも増えた。自分たちで片付けもできるようになった。奈美子さんの顔色をうかがったり、他のきょうだいのために行動したりと成長を感じる日々だ。奈美子さんは「生まれた時を振り返るとしみじみする」と話す。奈美子さんは子育ての大変さも語るが「1人では怖い環境も、3人でいれば心強い」と三つ子の良さもかみしめる。「友だちとの関わりの中で成長してほしい。コミュニケーションをうまくとれるようになってほしい」とさらなる成長を願った。

(金盛文香)