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宮古島に「CO2実質ゼロ」のコインランドリー 沖縄 


宮古島に「CO2実質ゼロ」のコインランドリー 沖縄  取り扱いを始めたカーボンニュートラルLPガスについて説明する宮古ガスの富山忠彦社長=22日、宮古島市平良のカーボンニュートラルコインランドリー
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 【宮古島】宮古ガス(富山忠彦代表取締役社長)は22日、宮古島市内で記者会見を開き、温暖化ガスの排出量が実質ゼロのカーボンニュートラルLPガスの取り扱いを開始したと発表した。同社が運営する「カーボンニュートラルコインランドリー」(市平良)で使用するとした上で「今後は行政との連携も含め検討し、市内のホテルや飲食店にも広げ、市で排出された二酸化炭素を観光客や市民が削減する形を構築したい」と語った。

 カーボンニュートラルLPガスは、掘削から消費までに排出される二酸化炭素を、環境保全活動などで実質ゼロにしたガスを指し、国が「Jクレジット」として認証している。同社によると同ガスを採用することで、国のクレジットが付属する分、従来のガスより若干料金は上がるが、環境保全活動などに貢献できる。

 富山社長は今後は市との連携も検討しているとして「市が減らした二酸化炭素をLPガスのクレジットとして購入し、クレジット分を市の脱炭素社会に向けた取り組みに還元できる仕組みを作りたい」と強調。その上で「観光が盛んな宮古島だからこそ、そこで生まれた二酸化炭素を削減できるような形を作りたい」と話し、利用を呼びかけた。

 (友寄開)