【豊見城】「新たな歴史の一ページを」。16日に開校した豊見城市立豊崎中学校(大城正篤校長)の入学式が17日、同校体育館で開かれ、新入生127人が入学した。真新しい制服を着用した新入生たちは、学校生活への期待や希望に胸を膨らませた。
市内で中学校が開校するのは、1986年の伊良波以来38年ぶり。関係者によると、全国的に少子化傾向にある中、生徒増加を背景とした分離新設校の開校は、全国でも珍しく、今回で最後になるのではないかと言われているという。
入学式では、新入生に向けて大城校長が「誰一人置いてけぼりにしない中学校を目指す。一緒に挑戦していきましょう」と呼びかけた。保護者代表であいさつした、アナウンサーの田久保諭さんは「時には悩むこともあるが、迷わずに回りの方々に頼ってください。そうすれば道が開けて、必ずや生きる力になる」と激励した。
中央玄関の奥にある階段は、生徒たちの憩いの場になるように設けられた。1年生の辻穂乃花さんは「校舎が新しくて過ごしやすい」と声を弾ませ、「文化祭や音楽の授業が楽しみ」と笑顔で話す。新里瑞木さんは「今から行事やイベントをつくり、次の後輩たちのためにしっかり考えていきたい」と意気込んだ。 (田中芳)