色や見た目など、いわゆる「キモイ」と感じる生物を展示する「キモイ展」を知っているだろうか。私はこの企画展が結構好きなのである。ゾワッとしながらも、その不気味さにはきちんと意味や役割があり、思わず見入ってしまう。
嘉手納基地にはさまざまな軍用機がある。時折「キモイ展」で抱く好奇心に似たものを感じる。軍用機にも形や大きさが特徴的で、「不気味」と感じる機体がある。それぞれの役割を果たすための理にかなった形だ。
だが、この二つの決定的な違いは「安心できる距離にあるか」だ。ケースに入った生物と違い、不気味な軍用機は騒音とともに住宅地の上空を飛ぶ。事故の恐怖もつきまとう。好奇心というより、目を離すと不安が高まるため、直視し続けなければならないのだろう。
別の場所へ、と思ってやまない。どこであっても、軍用機はないに越したことはないが。
(読谷村、嘉手納町、北谷町担当)
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私が書きました
金盛 文香
読谷村、嘉手納町、北谷町担当