有料

「不気味」への関心 金盛文香(中部報道グループ)<ゆんたくあっちゃ~>


「不気味」への関心 金盛文香(中部報道グループ)<ゆんたくあっちゃ~>
この記事を書いた人 Avatar photo 金盛 文香

 色や見た目など、いわゆる「キモイ」と感じる生物を展示する「キモイ展」を知っているだろうか。私はこの企画展が結構好きなのである。ゾワッとしながらも、その不気味さにはきちんと意味や役割があり、思わず見入ってしまう。

 嘉手納基地にはさまざまな軍用機がある。時折「キモイ展」で抱く好奇心に似たものを感じる。軍用機にも形や大きさが特徴的で、「不気味」と感じる機体がある。それぞれの役割を果たすための理にかなった形だ。

 だが、この二つの決定的な違いは「安心できる距離にあるか」だ。ケースに入った生物と違い、不気味な軍用機は騒音とともに住宅地の上空を飛ぶ。事故の恐怖もつきまとう。好奇心というより、目を離すと不安が高まるため、直視し続けなければならないのだろう。

 別の場所へ、と思ってやまない。どこであっても、軍用機はないに越したことはないが。

(読谷村、嘉手納町、北谷町担当)

私が書きました
金盛 文香 読谷村、嘉手納町、北谷町担当