【読谷】嘉手納署は13日、特殊詐欺を未然に防いだとして、ファミリーマート読谷長浜店の新垣千賀子店長に感謝状を贈呈した。新垣さんは4月30日、同店で4万円分のアップルギフトカードを購入しようとした70代の男性客に「詐欺ではないですか」と声をかけ、購入を思いとどまらせた。その後110番通報した。
署の調べによると、男性がパソコンでインターネットをしていたところ、ウェブ上に「パソコンにウイルスが感染した」などと書かれたポップアップが表示されたという。ポップアップには感染を防ぐためのサポートをする窓口の電話番号が記載されており、男性は連絡を取ったところ、アップルギフトカードのコードを求められ、ファミリーマートで4万円分を購入しようとした。
贈呈式で仲田州秀署長は「店長の機転を利かした声かけが特殊詐欺を未然に防いだ」と感謝した。その上で、管内では他の特殊詐欺が発生しているとして「今後も積極的に注意喚起をしてほしい」と述べた。新垣さんは「お客さまが詐欺の被害に遭わなくて良かった」と笑顔で感謝状を受け取った。
(名嘉一心)