虎ファン必見 阪神キャンプ地の宜野座に選手サインずらり 地元アレンパの期待膨らむ 沖縄


虎ファン必見 阪神キャンプ地の宜野座に選手サインずらり 地元アレンパの期待膨らむ 沖縄 阪神タイガースの梅野隆太郎捕手(右から2人目)と他球団選手ら(パーラーぎのざ提供)
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 【宜野座】阪神タイガースが昨季、18年ぶりのリーグ優勝、38年ぶりの日本一に輝いたことを記念し、春季キャンプ地である宜野座村総合運動公園内の「パーラーぎのざ」に掲げられていた懸垂幕に、選手たちの「感謝サイン」が書き込まれている。普段はサインに応じない選手のサインもあり、ファンが懸垂幕と記念撮影するなど、話題となった。

 宜野座村の「道の駅ぎのざ」の阪神展示ブースに寄贈された懸垂幕は、今年の春季キャンプの際に日本一を記念してパーラーに設置されていた。

 チームのスローガン「A.R.E. GOES ON(アレ ゴーズオン」にちなみ「A.R.E.(アレ)縦幕」と名付けられ、「優勝 夢と感動をありがとう」と選手たちへのメッセージが記されていた。

 阪神が宜野座キャンプを開始した2003年にオープンした「パーラーぎのざ」は、「鳥谷丼」など、選手名にちなんだ商品開発の先駆者的店舗としても全国的に知られる。歴代の名選手も足を運んだ同店は、阪神ファンのみならず、選手にとっても「聖地」としてなじみのある店だ。

「道の駅ぎのざ」の阪神展示ブースに飾られている選手のサイン入り「A.R.E.(アレ)縦幕」

 今季のキャンプの際に、同店と最も絆の深い梅野隆太郎捕手が懸垂幕にサイン。それをきっかけに、練習帰りに選手が次々とキャンプ地への感謝の意を込めてサインを書き込むようになった。

 店主の新里玲奈さんが作る食事は選手にとってもパワーの源となっている様子で、自主トレを通して顔なじみの守護神・岩崎優投手は「パーラーぎのざからサインしないと始まらない」と粋な計らいで応じたという。

 懸垂幕を譲ってほしいという全国のファンからの要望もあったが、現在はより多くのファンが見られるように、宜野座村が村漢那の道の駅「ぎのざ」で展示している。新里さんは「選手の皆さんからの大事な宝物だ。村の快い対応に感謝している」と感慨深そうに話した。

 阪神は22年に、「明確な目標(Aim!)」に向かい、「敬いの気持ち(Respect!)」で取り組み、「パワーアップ(Empower!)」することで最高の結果を残していくとの思いを込めたという「A.R.E.(アレ)」をチームのスローガンとして決定している。

 新里さんは「AREんぱ(連覇)して、また縦幕を飾りたい」と虎視眈々(こしたんたん)と連覇を願った。

 (池辺賢児通信員)