米軍の5インチ艦砲弾に触れ、重さ体感 恩納村博物館で戦争の特別展 沖縄


米軍の5インチ艦砲弾に触れ、重さ体感 恩納村博物館で戦争の特別展 沖縄 日本軍の参謀本部が作成した陸海編合図(右)=5月28日、恩納村博物館
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 【恩納】6月23日の慰霊の日を前に地域の戦争について知ってもらおうと、恩納村博物館で5月28日から特別展「恩納村の戦争」が始まった=写真。7月7日まで。村内の戦争遺跡で見つかった陶器製手りゅう弾の実物や、護郷隊の体験談を基にした再現イラスト、戦後村内に置かれた米軍基地を紹介するパネルなどを展示している。

 日本軍の参謀本部が1944年に離島防衛の作戦立案のため、水深を記した海図と地形を示した陸図を一帯にして作成した地図「陸海編合図」や、教育勅語の謄本の実物など、戦前の様子が分かる資料も展示する。実物展示では米軍が使用した5インチ艦砲弾に触れることができ、砲弾の重さを体感できる。

 恩納村史編さん係の瀬戸隆博さんは「北部の戦争や今も起こる基地問題について、展示を通して身近に感じてほしい」と願った。 

(武井悠)