角川書店の元専務・桃原さん「故郷に恩返し」 八重山43校に宮良長包の関連本を寄贈 沖縄


角川書店の元専務・桃原さん「故郷に恩返し」 八重山43校に宮良長包の関連本を寄贈 沖縄 知念永一郎副市長(左から2人目)に目録を手渡す桃原用昇さん(左端)=6月29日、石垣市民会館大ホール
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【石垣】石垣市出身で角川書店元専務の桃原用昇さん(81)が八重山の小中高校43校に、「生誕140周年記念増補改訂 宮良長包作曲全集」と「宮良長包作品解説全集」を寄贈した。いずれも大山伸子さんの著作で琉球新報社発刊。

 6月29日に石垣市民会館大ホールであった第16回宮良長包音楽祭で、桃原さんは知念永一郎副市長に寄贈本の目録を手渡した。桃原さんは本紙の取材に「東京で長年暮らして、八重山に恩返しがしたかった。自分の故郷で青少年育成に役立てればとの思いで寄贈した。学校の先生たちもぜひ活用してほしい」と期待した。

 知念副市長は音楽祭で「長包氏の楽曲を誰もが口ずさみ、いつの日か第二の宮良長包とうたわれる音楽家が誕生することを願い、長包音楽の継承発展に尽力していきたい」と感謝した。