伊江島の子どもたちに、1000万円 村出身の経営者が寄付「島から巣立つ子のサポートに」 沖縄


伊江島の子どもたちに、1000万円 村出身の経営者が寄付「島から巣立つ子のサポートに」 沖縄 名城村長(左から3人目)に目録を手渡す安村取締役会長(同4人目)ら=伊江村役場応接室(提供)
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 「将来を担う島の子どもたちのために活用してほしい」と、村東江上区出身のパイオニア(大阪府)の安村健栄取締役会長がこのほど、伊江村役場を訪れ、名城政英村長に企業版ふるさと納税に1000万円を寄付した。贈呈式には内間常喜副村長をはじめ、安村さんの同級生らが出席した。

 安村さんは、会社経営をする傍ら定期的に沖縄を訪問し、同級生や郷友会などと交流を持ち、県交通遺児育成会にも寄付を行っている。「島を離れて数十年がたち、私を育ててくれた村にいつか恩返しをしたいと考えていた。島から巣立つ子どもたちのサポートができるよう活用いただきたい。今後も島の子どもたちのために役立てるよう頑張りたい」と語った。

 名城村長は「島の先輩からの多大なご厚意に感謝する。人材育成に役立て、有意義に活用させていただく」と感謝した。

 村では15歳で島を離れた高校生の就学支援を行っているが、同納税を原資に大学生や専門学校生にも対象を広げる予定だ。