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尚寧王と王妃の物語 琉球オペラ「アオリヤエ」が10年ぶり上演 10月に浦添のてだこホール 沖縄


尚寧王と王妃の物語 琉球オペラ「アオリヤエ」が10年ぶり上演 10月に浦添のてだこホール 沖縄 「アオリヤエ」の会見で劇中歌を披露する(左から)尚寧王役の田里直樹さんと、アオリヤエ役の宮城美幸さん、芸術監督を務める新垣雄さん=8月19日、浦添市役所
この記事を書いた人 Avatar photo 藤村 謙吾

 【浦添】浦添市文化芸術振興事業実行委員会(松本哲治実行委員長)とC-BRASSウインドオーケストラ(伊敷祐希代表理事)が10月12日と13日、浦添市のアイム・ユニバースてだこホールで、「琉球オペラ『アオリヤエ』~ようどれに眠る愛~」(浦添市共催)を上演する。両団体が浦添市役所で8月19日、制作発表・上演会見を開いた。2024年度文化庁文化芸術創造拠点形成事業の一環。

 10年ぶりの上演となる琉球オペラ「アオリヤエ」は、浦添から琉球国王になった尚寧王と、やがて同王の妻となる阿応理屋恵(アオリヤエ)の愛を描く。1609年の薩摩侵攻時における悲劇の国王として知られる・尚寧を田里直樹、王妃アオリヤエを浦添市出身の宮城美幸さんが演じる。芸術監督・作曲は同市出身の新垣雄さん、台本は県出身の嘉手納良智さん。演出に横山由和さん。

 11年から同作に携わる宮城さんは「人生の一部のような作品。西洋音楽と琉球音楽を調和させた世界を、沖縄、浦添から発信することに意味がある。音楽と共に、地球中に調和の心が広がっていくことを願っている」と来場を呼び掛けた。

 新垣さんは「(同作は)苦難の愛の物語。激動の時代を、僕たちウチナーンチュがどういう志で切り開いていくか。未来に、世界に発信できる作品に仕上げたい」と意気込んだ。

 12日は午後6時開演。13日は午後2時開演。全席指定。問い合わせはC-BRASSウインドオーケストラ080(6450)3809。 

(藤村謙吾)