約60羽のセイタカシギの群れが8月24日午後、久米島町真謝の干潟に飛来しているのが確認された。同日、北原海岸には30羽以上の群れが羽を休めている姿が見られた。セイタカシギはピンク色の長い脚が特徴で「水辺の貴婦人」という愛称で野鳥愛好家に親しまれている。
県鳥獣保護区管理員の嵩原建二さんは「60羽あまりの群れは、もしかしたら初めてかもしれない。まだ季節は夏だが、秋の渡り期のはしりともいえる時期に入り、沖縄本島でもシギやチドリの飛来が増えてきている」と話した。その上で「今後、台風の風雨、天候不順が加わると、渡りの途中に島に滞在、足止めされる水鳥が増えるだろう」と予想した。
同町に住む50代男性は「例年、多くても20羽前後だが、こんなに多くの群れは初めて。ラッキーだった」と喜んだ。
(盛長容子通信員)