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客を励まし、励まされ20年 東京・江戸川の沖縄居酒屋「ゆがふう」 6日連続ライブで周年祝う 今帰仁出身の仲宗根さん 


客を励まし、励まされ20年 東京・江戸川の沖縄居酒屋「ゆがふう」 6日連続ライブで周年祝う 今帰仁出身の仲宗根さん  豊岡マッシーさん(右)の三線演奏で歌う仲宗根喜代美さん=8月26日、東京都江戸川区平井の「沖縄料理 居酒屋ゆがふう」
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【東京・今帰仁】今帰仁村今泊出身の仲宗根喜代美さん(73)が8月26日、東京都江戸川区平井で営業する「沖縄料理 居酒屋ゆがふう」のオープン20周年記念周年祭を開催した。

 喜代美さんは38年前に妹の當山春美さん(70)に誘われ、伯母の経営する千葉県浦安市の飲食店で働いた。その後、同市で独立して10年間営業し、東京で現在の店舗ゆがふうを開店した。

 30席の店舗では、20年間の営業でつながった常連客が入りきらないため、26日から6日間連続で周年祭を開いた。6日間連続でライブを行った宮古島出身の「イチャリバーズ」の唄者、豊岡マッシーさんは「15年前から月2、3回ライブをさせてもらっている。毎回満席にしてくれる喜代美ママには本当にお世話になっている」と感謝した。

 喜代美さんは「持病のリウマチや心不全などのため、店を閉めようと思うこともあった」と振り返る。沖縄出身の常連客を親身になって、叱咤激励(しったげきれい)する喜代美さんは「東京も住めば都だが若い子に失敗、苦労させたくなくて、しかることもある。お客さんに励まされたので、20年間も頑張れた」と思いを述べた。  (喜納高宏通信員)