石垣市の川平公民館(髙嶺英康館長)は15日、農作物の収穫作業を無事に終えたことに感謝し、来年の豊作と住民の健康、幸福を願う「川平村結願(きつがん)祭」を市川平の群星御嶽で開いた。青空の下、会場に詰めかけた大勢の住民や観光客が見守る中、歴史ある獅子舞や勇壮な棒の演舞が奉納された。神司(カンツカサ)による神前礼拝が執り行われた後、川平小中学校の児童・生徒による太鼓などが披露された。棒の奉納では男性らが気迫を込めた演舞を繰り広げ、会場を盛り上げた。子ども2人と「大男」1人による三人棒では、大男が振り回す2メートル超の太い棒を子どもたちが軽快にかわしたり耐えたりする演舞に観衆から大きな拍手が送られた。八重山で最も古く500年以上の歴史があるといわれる獅子舞では、2頭の獅子が勇壮な動きで会場を沸かせた。
(照屋大哲)