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亡き夫を感じながら 30回連続出場の金城さん【伊平屋ムーンライトマラソン30年目の思い2】 沖縄


亡き夫を感じながら 30回連続出場の金城さん【伊平屋ムーンライトマラソン30年目の思い2】 沖縄 「夫が背中を押してくれた」と笑顔を見せる金城文子さん
この記事を書いた人 Avatar photo 玉寄 光太

 【伊平屋】力強くゴールを踏みしめた金城文子さん(69)=名護市=は、30回連続出場を果たした。全大会で完走し、かつてはフルマラソンで優勝したこともある。今大会はハーフマラソンを2時間7分49秒で走り、女子12位だった。「夕日が沈む様子を見る余裕もあって、いい走りができた」と笑顔を見せた。

 夫の幸雄さんが申し込んだマラソン大会をきっかけに走りだした。数年後、幸雄さんは亡くなり、伊平屋ムーンライトマラソンが始まるのを耳にした。新しいことにチャレンジするのが好きだった夫を思い出し、第1回大会に申し込んだ。

 走る時は常に幸雄さんをそばに感じるという。今大会では「夫が隣で背中を押してくれたように感じ、踏ん張ることができた」という。

 30回連続出場を記念して、大会実行委員会から賞状と名前入りの泡盛が贈られた。金城さんは、これまでを振り返り「伊平屋ムーンライトマラソンは私の生きる支えになっている。これからも参加し続けたい」と力を込めた。

【写真特集】30回記念大会の様子