【伊平屋】大西和芳さん(53)=静岡県=は「ムーンライトマラソンのガチャピンといえば私のこと」とはにかむ。30回連続の出場。10年以上、ガチャピンの着ぐるみで走り続けている。今大会でも、沿道から子どもたちの声援を受けて約21キロのコースを走り抜いた。
友人の勧めで第1回大会に参加。初めての沖縄で、初めてのマラソン大会だった。初回大会を振り返り「本当に手づくり感満載だった。県外からの参加者もほとんどいなかった」と話す。今でも第1回大会で見た景色が強く印象に残っている。「海に輝く月の美しさを忘れられない」
第1回大会は制限時間内に走りきることができなかった。その悔しさから第2回大会にも出場し、気づいたら全大会に出場していた。途中から、ガチャピンの着ぐるみで走り始めた。大会を通じて友人も増えた。
今大会では制限時間を数分オーバーしてしまったが「楽しく走れた」と話す。「ムーンライトマラソンの魅力はアットホームさだと思う。伊平屋は私の第二の故郷だ」と笑顔を見せた。