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走る「ガチャピン」は私 静岡の大西さん「第二の故郷」【伊平屋ムーンライトマラソン30年目の思い3】 沖縄


走る「ガチャピン」は私 静岡の大西さん「第二の故郷」【伊平屋ムーンライトマラソン30年目の思い3】 沖縄 ガチャピンの着ぐるみで走り抜いた大西和芳さん
この記事を書いた人 Avatar photo 玉寄 光太

 【伊平屋】大西和芳さん(53)=静岡県=は「ムーンライトマラソンのガチャピンといえば私のこと」とはにかむ。30回連続の出場。10年以上、ガチャピンの着ぐるみで走り続けている。今大会でも、沿道から子どもたちの声援を受けて約21キロのコースを走り抜いた。

 友人の勧めで第1回大会に参加。初めての沖縄で、初めてのマラソン大会だった。初回大会を振り返り「本当に手づくり感満載だった。県外からの参加者もほとんどいなかった」と話す。今でも第1回大会で見た景色が強く印象に残っている。「海に輝く月の美しさを忘れられない」

 第1回大会は制限時間内に走りきることができなかった。その悔しさから第2回大会にも出場し、気づいたら全大会に出場していた。途中から、ガチャピンの着ぐるみで走り始めた。大会を通じて友人も増えた。

 今大会では制限時間を数分オーバーしてしまったが「楽しく走れた」と話す。「ムーンライトマラソンの魅力はアットホームさだと思う。伊平屋は私の第二の故郷だ」と笑顔を見せた。