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攻撃的PG目指す バスケットボール・平良孔龍(兼城中2年)【未来を担う中学生】


攻撃的PG目指す バスケットボール・平良孔龍(兼城中2年)【未来を担う中学生】 ポイントガードとして活躍する平良孔龍=2023年12月15日、南城市佐敷新里(又吉康秀撮影)
この記事を書いた人 Avatar photo 屋嘉部 長将

 同世代からも一目置かれる存在として、青春の汗を流す中学生たちがいる。バレーボール、バスケットボール、サッカーの各分野でひたむきにボールを追いかけ、勝利の喜びや負ける悔しさを仲間と共有しながら前へ歩む。プレーする楽しさを胸に、成長の伸びしろは無限大だ。自らの限界突破でさらなる飛躍を目指す。

 鋭いドライブからシュートを放つ。所属するStandardではポイントガード(PG)として試合を組み立て、エースとして得点を重ねる。「B1の選手になって、NBAも目指したい」と夢に向け、汗を流している。

 平良がバスケットボールを始めたのはさつき小1年の時。バスケットをしていた五つ上の優龍や新潟の開志国際高に進学した宗龍(2年)、奏龍(1年)ら兄の影響で始めた。特に刺激になったのが年齢の近い宗龍、奏龍だった。「お兄ちゃんがうまくて、追い付きたい一心でやっていたら、楽しく続けてきた」。技術も身に付き、現在はチームにとって不可欠な存在となっている。

 相手を置き去りにする走力とリングを触れる跳躍力が武器だ。味方へのパスやミドルショットを強化し、目指すは「攻撃的なPG」だ。指導する父・監司郎さんは「攻撃的な宗龍、守備的な奏龍のいいところを受け継ぎ、身体能力も高い」と期待を込める。

 今年の目標は全国8強入りだ。そのためにはここ2年間県大会で敗れているキングスU15を超えなければならない。「キングスに勝ちたいし、後輩にもエースとしての背中を見せたい」。集大成となる3年生で結果を残し、その先の夢に向け鍛錬を積む。(屋嘉部長将)


 たいら・こうたつ 2009年8月10日生まれ。那覇市出身。兼城中2年。身長175センチ。2023年の全九州中学生春季選手権3位、ジュニアウインターカップ県予選会で準優勝。

攻撃的ポイントガードを目指す平良孔龍=2023年12月15日、南城市佐敷新里(又吉康秀撮影)