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跳躍力を武器に バレーボール・與那嶺桜笑(あげな中3年)【未来を担う中学生】


跳躍力を武器に バレーボール・與那嶺桜笑(あげな中3年)【未来を担う中学生】 跳躍力を武器にバレーに打ち込む與那嶺桜笑=2023年12月17日、南城市の大里中学校体育館(喜瀨守昭撮影)
この記事を書いた人 Avatar photo 大城 三太

 同世代からも一目置かれる存在として、青春の汗を流す中学生たちがいる。バレーボール、バスケットボール、サッカーの各分野でひたむきにボールを追いかけ、勝利の喜びや負ける悔しさを仲間と共有しながら前へ歩む。プレーする楽しさを胸に、成長の伸びしろは無限大だ。自らの限界突破でさらなる飛躍を目指す。

 飛び抜けた跳躍力を武器にスパイクを打ち込む。中学女子の県選抜メンバーで12月の全国大会に出場した。ポジションはレフト。元々はレシーバーで守備でも力を発揮する。

 夏の県中学総体ではレフトエースとして、あげなを優勝へと導いた。「(相手ブロックに当ててボールアウトで得点する)ワンタッチで、もっと得点を取れるようにしたい」と、したたかな技術を身に付けようと練習を重ねている。

 バレーボールを始めたのは川崎小2年の時。いとこに誘われたのがきっかけ。「ボールを強くたたいたり、強いボールを受けたりすることができて、どんどん楽しくなっていった」と魅力を語る。

鋭いスパイクを打ち込む與那嶺桜笑=2023年12月17日、南城市の大里中学校体育館(喜瀨守昭撮影)

 跳躍力が伸びたのは中学2年の頃からで、バレー部の指導者と共にゴムを使ったジャンプトレーニングに励んできた成果が出た。選抜チームの渡名喜優監督は「身長は高くないが、同世代の中では、ものすごいジャンプ力だ」と舌を巻く。

 憧れは女子日本代表で、イタリア1部リーグのチームに所属する石川真佑。「強打だけでなく、スパイクをクロスに打ち分けるプレーができる選手になりたい」と目標を語る。高校は地元校へ進学予定だ。全国での経験も糧に、高校でもはつらつプレーを目指す。

(大城三太)


 よなみね・さえ 2008年10月3日生まれ。うるま市出身。あげな中3年。バレーボールの中学女子県選抜メンバー。身長156センチで最高到達点は2メートル90センチ。