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比嘉、豪快4回KO 強打の応酬、世界へ再起 ボクシングバンタム級10回戦


比嘉、豪快4回KO 強打の応酬、世界へ再起 ボクシングバンタム級10回戦 バンタム級10回戦 タイ選手の顔面にパンチを打ち込む比嘉大吾(右)=12月31日、東京都の大田区総合体育館(大城三太撮影)
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 ボクシングの「LIFETIME BOXING FIGHT18」が12月31日、東京都の大田区総合体育館で行われた。世界ボクシング評議会(WBC)元世界フライ級王者で、世界ボクシング機構(WBO)世界バンタム級5位の比嘉大吾(志成)=浦添市出身、宮古工高出=が、WBCバンタム級5位でタイのナワポン・カイカンハと10回戦を行い、4回にダウンを奪ってKO勝利した。1回は至近距離で互いの出方をうかがうように打ち合い、2、3回はパンチの応酬が続いた。比嘉は相手にダメージを蓄積させ、4回、最後にボディーへの左フックで打ち倒した。比嘉の戦績は24戦21勝(19KO)2敗(1KO)1分。


 比嘉大吾は打っても打ってもなかなか倒れないタフな相手に4回、ワンツー連打を顔にたたき込み、最後は左ボディーでマットに沈めた。強烈に効いたようで相手はしばらく立ち上がれずにうずくまった。

 「勝てて安心した。1ラウンドから接近戦で戦った。相手の右アッパーが見えづらく、何度も入れられた。一発一発が強くてボディー打ちもうまかった」と、威力あるパンチと手数をもらい、顔は真っ赤に腫れ上がった。

 互いに似たタイプの近距離型ファイター。しっかりガードで身を固めつつ、フットワークを駆使しながら応戦した。2、3回はパンチの応酬が続き、体力をそぎ落とす消耗戦となった。
 「パンチをもらって、こちらも当てる感じになった。相手はボディーがうまく、(致命的に)効く一歩前の嫌な感じだった。間違えば逆にKOされていたかもしれない。ジャブがもっとうまく入ればよかったけど」と難敵とぎりぎりの戦いだったことを明かした。

 世界戦も視野に「(パンチをもらわずに)もっときれいに勝ちたい。準備して体を仕上げていきたい」。洗練された防御とフットワークを目指し、武器の強打に磨きをかけて決戦の時を待つ。

 (大城三太)