日本フットボールリーグ(JFL)参入2季目に突入する沖縄SVは12日、沖縄市の県総合運動公園蹴球場で新体制での本格的な練習を行った。県出身の元日本代表、我那覇和樹(小禄中―宜野湾高出)をはじめとする新加入を含めた選手27人に、J2清水エスパルスのユースを長年指導してきた小野木玲氏を新監督に迎え、3月開幕のシーズンを迎える。
この日、選手らはパス回しやシュートといった攻撃などの練習に汗を流した。
沖縄SVが九州リーグに昇格した18年から在籍しているMFの秋本和希は「監督が代わるのは初めてで、新たな気持ちだ。JFL最下位の事実を重く受け止め、できることを徹底する」と決意を込める。「昨年は1対1の局面で勝てなかったことが失点につながった。個人もチームも強くしていきたい」と展望を描いた。
昨季対戦したFCティアモ枚方(ひらかた)から移籍した藤崎将汰は、「(戦った時に)髙原(直泰)さんの元でやりたいと思った。まさかオファーをもらえるとは思わなかったが、前向きに考えていた」と入団のきっかけを語る。「自分を奮い立たせて、Jリーグに昇格させたい。ロングキックの精度や一生懸命さでチームを底上げしたい」と意気込む。
髙原代表取締役は「現場のスタッフや指揮する人が代わり、サッカーも変わってくるだろう。昨年の自分たちが犯してしまった失敗を糧にして、どう生かして戦えるか。生まれ変わって、新シーズンに準備していけるといい」と語った。新加入した我那覇については「地元でのプレーを楽しんでもらいたい。元代表の選手が沖縄に戻ってプレーするのを県内の人に見てもらいたいし、応援してくれる人たちと一緒に盛り上げられるようにしたい」と期待した。
J1浦和レッズジュニアコーチから沖縄SVトップチーム分析担当兼ゴールキーパーコーチに就任した寺岡博輝氏は「素晴らしいクラブと目の前の選手に、持っている力の全てを注ぐ」と球団ホームページでコメントした。
(名波一樹)