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県中学新人ソフトテニス 玉城(男子)屋部(女子)に栄冠


県中学新人ソフトテニス 玉城(男子)屋部(女子)に栄冠 玉城―名護 ポイントを決めてガッツポーズの玉城の富山将弐(左)と安座間翔=20日、沖縄市の県総合運動公園レクドーム(喜瀬守昭撮影)
この記事を書いた人 Avatar photo 名波 一樹

 ソフトテニスの第68回県中学校新人大会(県ソフトテニス連盟主催、県中学校体育連盟・琉球新報社共催)が20日、県総合運動公園レクリエーションドームで開幕した。団体男子は玉城、名護、与那原が2勝1敗で並び、得失ゲーム差で玉城が栄冠をつかんだ。団体女子は屋部が決勝リーグ3戦全勝で2連覇を達成した。個人戦は21日の大会最終日、同会場で行われる。


安座間・富山、粘って1勝 男子・玉城 3チーム混戦 得失ゲーム上回る

 玉城の安座間翔・富山将弐組の逆転劇がチームに栄光を呼び込んだ。3チームが2勝1敗で並ぶ混戦となった男子団体の決勝リーグ。前回王者・名護との一戦でチームは1―2で敗れたが、安座間・富山組が白星をつかんだことで、玉城が得失ゲームで上回った。金城勝樹監督は「勝てなくても、簡単には負けない試合ができた」と選手らをたたえた。

 名護との試合は安座間・富山組が第1ゲームを先取したが、前衛の富山のボレーが「決めるところで決められない」と相手前衛に阻まれはじめた。ミスも重なり連続で3ゲームを落として王手をかけられた。

 「ここは勝たないといけない。落ち着いていこう」と、重圧の中で2人が声を掛け合った。第5ゲームから後衛の安座間のショットが輝いた。ロブで相手後衛を動かし「空いたコースへのストレート」で得点する。富山も奮闘し、連続で3ゲームを奪って貴重な1勝をもぎとった。

男子優勝の玉城
男子優勝の玉城

 昨年11月の當山堅一杯と今大会を制した玉城。狙うは夏の県大会優勝を合わせた3冠だ。安座間は「今日できたことを常に出せるようにしたい」、富山は「ボレーの決定力を上げる」と夏に向け鍛錬を重ねる。

 (名波一樹)


前回王者の貫禄 男子・屋部 全戦3―0完勝

 女子屋部はリーグ戦全勝で前回大会王者の貫禄を見せた。2人が後ろに下がるW後衛をチームの主軸とし、全戦3―0の完勝だった。

屋部―中城 粘り強く打ち返す屋部の青木成実(左)と狩俣杏珠(喜瀬守昭撮影)
屋部―中城 粘り強く打ち返す屋部の青木成実(左)と狩俣杏珠(喜瀬守昭撮影)

 第1試合は白川こはる・松田蒼乃華組がストレート勝ち。

 白川は「一本一本丁寧に」と心がけたプレーで1勝をつかんだ。第2試合では、青木成実・狩俣杏珠組が第3ゲームのみ相手に奪われたが、その後は危なげなく点を重ねて勝利した。「ファーストサービスが入る確率を上げて、流れを渡さなかった」と青木は勝因を語った。

 諸喜田亮監督は「勝ち続けている重圧の中でも頑張った。ボレーやスマッシュが強化できていた」と成長を実感した。

女子で2連覇した屋部
女子で2連覇した屋部

 (名波一樹)