テニスの第23回県中学校新人大会最終日は27日、沖縄市の県総合運動公園庭球場で行われ、女子個人シングルスで次呂久梨瑠(石田)が小形美楽(国頭)を6―3で制し、栄冠をつかんだ。次呂久は団体とダブルスでも優勝し、3冠となった。男子個人シングルスは浦崎政辰(小禄)が知念颯太郎(伊良波)を6―2で下し、頂点に立った。
作戦変更奏功、次呂久粘って3冠
次呂久梨瑠(石田1年)が、サウスポーに苦戦しながらも「粘って軌道を低くした」ショットで新人王座に就いた。1年生ながら団体、ダブルスと石田を優勝へとけん引し、「狙っていたのでうれしい」と3冠に満足げだった。
第1ゲームは自身のライバルを倒してきた相手に「動揺してしまった」。甘い球を打ち込めばすぐに攻められ、自分から攻めても得点は難しい。自分のプレーができず、先制パンチを浴びた。
「立ち位置を変えて、なるべく確率の高いコースを狙っていこう」と作戦を立て、第2ゲームからは調子を取り戻した。フォア、バックハンドの双方で力強く、低弾道のストロークで攻め立てる。接戦ながらも連続でゲームを奪って3―1とした。その後は「深めに打った」サーブで攻め込み、最終ゲームは相手にポイントを与えず試合を決めた。
次呂久は団体で九州大会を戦う。「2位以上を目指して、全国まで行く」とさらにチームを引っ張るつもりだ。
(名波一樹)
「泥くさく」練習 サーブを生かす 浦崎、接戦も焦りなし
浦崎政辰(小禄2年)は「泥くさく練習した」というサーブで相手を崩し、優勝をつかんだ。
決勝の相手には、昨年敗北を喫していた。「勝ちたい」と再戦に燃える勢いで第1ゲームを奪取した。すぐにシーソーゲームとなったが、「練習してきたことをやるだけだ」と焦りはなかった。
「1日1時間以上練習をしてきた」と今大会に向けて鍛えたサーブを中心に点を重ねる。2―2からあっという間に4連続でゲームを奪取。6―2で雪辱を果たした。
「リターンで崩されることが多かった。そこを練習し次の大会で結果を残したい」と反省は忘れなかった。
(名波一樹)