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地元・沖縄で始動 阪神の岡留、1軍に執着「県民や子どもたちに夢与えたい」 プロ野球キャンプイン


地元・沖縄で始動 阪神の岡留、1軍に執着「県民や子どもたちに夢与えたい」 プロ野球キャンプイン キャンプ初日から精力的にブルペンで投げ込む岡留英貴=1日、宜野座村(大城直也撮影)
この記事を書いた人 Avatar photo 名波 一樹

 「キャンプから結果に執着する」。阪神の右腕・岡留英貴(24)=沖縄尚学高―亜細亜大出=は、1軍定着を目指して決意を固める。

 昨季は1軍で8試合に登板。初勝利も挙げ、防御率は1・29。「失点はしたが、1軍のマウンドで投げられてよかった」と話す。プロ3年目となる今季は50試合以上の登板が目標。オフは「体の使い方を意識してきた」と、ウエートトレーニングに精を出し、体つきも昨季よりたくましくなった。

 春季キャンプ初日は、他の投手らとキャッチボールや投内連携などに取り組んだ。早速ブルペン入りし、直球を中心に40球、「フォームを確認し、リリースのタイミングを意識した」と精度を上げようと腕を振った。「良いボールもあった。その確率を上げていきたい」と手応えを感じている。

 チームの投手陣を引っ張る同じ右腕の青柳晃洋や村上頌樹からも刺激を受け、投球に磨きをかける。「青柳さんとは合同で自主トレも行った。考え方や技術など、学ぶことが多い。吸収できるところは吸収していきたい」と成長へと貪欲だ。

 「投手陣は12球団一の実力がある。その中に割って入るため、オフシーズンから頑張ってきた。結果を求めてやっていきたい」と決意は揺るがない。地元沖縄での始動に「試合で投げて、県民や子どもたちに夢を与えたい。恩返しができれば」と語る。

 プロ1年目は1軍のマウンドに立てず苦杯をなめた。2年目となる昨季は春キャンプで1軍スタートを果たすも、制球が定まらず2軍への降格も経験したが、再び1軍に昇格。昨年10月1日の広島戦に2番手で登板し、初勝利を飾った。日本シリーズでの初登板も果たし、「悔しくもあったが、いろいろ経験できた年になった」

 「(持ち味は)真っすぐ、それしかない」。スライダーやツーシームなどの変化球も操るが、最速153キロの直球にこだわりをみせる。チームの連覇への貢献を誓い、武器を磨き続ける。

 (名波一樹)