有料

九州選抜中学テニス 伊良波(男子)、石田(女子)V


社会
九州選抜中学テニス 伊良波(男子)、石田(女子)V 男子決勝 伊良波―生目台 フォアハンドで打ち返す伊良波の知念颯太郎(右)と金城直人=3日、県総合運動公園レクリエーションドーム(砂川博範撮影)
この記事を書いた人 Avatar photo 砂川 博範

 テニスの第10回九州選抜中学校大会・第12回全国選抜中学校大会九州代表選考大会は3日、沖縄市の県総合運動公園レクリエーションドームで行われ、男子決勝は伊良波が生目台(宮崎)を2―1で制し優勝を果たした。女子決勝は石田が2―1で筑陽学園(福岡)を破り頂点に立った。男女上位2チームは3月29日から香川県で行われる全国大会へ派遣される。


相手圧倒勢いづく 男子・伊良波 知念・金城組

 男子決勝は最初のダブルスで知念颯太郎・金城直人組が相手を圧倒し、勢いづいた伊良波が2―1で優勝を飾った。知念の力強いスマッシュでどんどん押していき、コースアウトなどのミスを誘って主導権を握った。

 知念はレシーブもよく、敵陣の深いところへきちんと返球できていた。金城は相手が苦手そうなポイントを突き、体勢を崩して点を重ねた。優勝の懸かった試合で重圧があったといい、ラケットの動き出しが遅れたことで1ゲームを奪い返されるが、それ以外は安定した戦いを見せ、手堅く勝利した。

 伊良波はその後、シングルスを落とすも最後のダブルスは大城翔・佐久田祐汰組が勝利。調子が上がらない中、「絶対全国に行く」と粘りのラリーで耐え、守備からリズムを作り相手をしりぞけた。

 頂点まで上り詰め、喜びをかみしめるメンバー。ただ「うれしいけど、一喜一憂はしない」(知念)と気を引き締める。3月の全国大会では4強以上を目指しており、この1カ月はレベルをもう一段階引き上げるつもりだ。「全国でも活躍する」と全員で九州以上の快進撃を続けていく。

 (砂川博範)

九州大会男子団体優勝の伊良波(提供)
九州大会男子団体優勝の伊良波(提供)

3連続で奪い返し、逆転 女子・石田 石川・次呂久組

 女子決勝は最初のダブルスが試合の勝敗を分けた。石田の石川奈那美・次呂久梨瑠組が劣勢から6―4で逆転勝ち。序盤は相手の巧みなボレーに苦しめられるが、2人は引かなかった。次呂久が浅めのラリーで相手を揺さぶると、石川がストレートで援護。3連続でゲームを奪い返し、試合をひっくり返した。

女子決勝 石田―筑陽学園 サーブを打ち込む石田の石川奈那美(右)と次呂久梨瑠(砂川博範撮影)
女子決勝 石田―筑陽学園 サーブを打ち込む石田の石川奈那美(右)と次呂久梨瑠(砂川博範撮影)

 シングルスは落としたが、石川・次呂久組の勝利に刺激を受けた友利桃椛・宮野紗綾組も「やる気がみなぎった」と勝利し、石田が九州優勝をつかんだ。

 ミスをしても「めげずに食らいついた」(次呂久)からこそ、強豪を制することができた。次は3月の全国大会。4強入りを掲げるが、加えて「ニコニコ笑顔で頑張る」(石川)とあくまで自然体で戦う。

 (砂川博範)

九州大会女子団体優勝の石田(提供)
九州大会女子団体優勝の石田(提供)