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仲地(中日)進化へ挑戦 新フォームで直球手応え <プロ野球キャンプ>


仲地(中日)進化へ挑戦 新フォームで直球手応え <プロ野球キャンプ> ブルペンで投げ込む中日の仲地礼亜=1日、Agreスタジアム北谷(ジャン松元撮影)
この記事を書いた人 Avatar photo 砂川 博範

 仲地礼亜(22)=沖縄大出=の勝負の2年目が始まった。今年は投球フォームの修正などを試みており、進化に向けた挑戦の真っただ中にいる。「真っすぐがはまってきている感覚がある」と自信をのぞかせる。

 ドラフト1位で中日に加入した仲地にとって、1年目はプロの厳しさを味わった年でもあった。初登板初先発を果たした昨年5月の試合は、初回、ヤクルトの主砲村上に先制2点本塁打を許すなどほろ苦いデビュー戦となった。

 それでも、7月には本拠地のバンテリンドームナゴヤで6回無失点と好投し、初勝利を挙げた。以降の試合でも、調子が良いと感じるときは低めや外角の球でカウントを取り、凡打に打ち取ることができたという。

 一方で課題も痛感している。変化球でストライクが取れずに四球で走者をため、自ら招いたピンチで失点を重ねる場面もあった。シーズンを2勝5敗、防御率4・98で終え、1年を通して投げ続ける大変さも味わった。「うまくいかないシーズンだった。思っていた以上にレベルが高かった」

 今季はさらなるレベルアップを図ろうと、新フォームに挑戦している。グラブをはめる左腕の使い方を変えることで、これまでよりも間を置いて投げられるようになった点が従来との違いだ。直球に手応えを感じており、安定感や球威の向上が望める。変化球にも対応できるよう調整を重ねている。

 キャンプ初日の1日は、「力のある強い球を投げたい」と直球を中心に約30球を投げ込んだ。ただ、2日はブルペンに入らないなど、体への負担も気にしながら練習メニューを組み立てている。

 今季は先発ローテーション定着に加え、二桁勝利と規定投球回数の達成が目標だ。そのためにも、キャンプで状態をどれだけ仕上げられるかが重要となる。「死にものぐるいでやらないといけない。一つでも多く勝つ姿を見せられたらいい」。成長中の本格派右腕の誓いは固い。

 (砂川博範)