バレーボールのOTV杯第41回九州中学校選抜優勝大会県大会最終日は12日、豊見城市民体育館で決勝リーグの残りの試合を行い、女子は石垣第二が3勝し、4年ぶり2回目の優勝を果たした。2位はあげな、3位は小禄、4位は石嶺だった。男女上位3チームは3月23~25日に福岡県で行われる京王観光カップ第41回九州中学校選抜優勝大会に推薦される。
勝った方が優勝となる石垣第二とあげなの女子決勝リーグ最終戦。第3セットはジュースまでもつれ込んだ。石垣第二は先行を許すが、21―21に追いつく。相手に得点されても、エース後上里紅葉主将(2年)が負けじとコート奥にスパイクをたたき込む。石垣第二は逆転勝利を飾り、歓喜の声を上げた。
昨年の同大会、1月の新人大会はいずれも、決勝リーグであげなに敗れ優勝を逃した。「やるしかない。旗を奪う」と後上里主将の声の下、昨年の大会で敗れた先輩の思いも背負ってチームは燃えていた。
新人大会で敗れて1カ月間、レシーブを中心に鍛えてきた。身長も高く攻撃力のある相手のスパイクが何度も降ってきたが、ボールへ向かって全員が飛び込む。粘り強く拾い続け、後上里主将や第2エースの川端香菜子(1年)らにボールをつないだ。
後上里は「高いけど打ち抜く」と3枚ブロックも破る強烈なスパイクを放った。川端は「自分で拾って自分で打つ」とサーブカットから攻撃を展開し、勝利を収めた。
次は九州での戦いが待っている。「九州はレベルが高い。立ち向かえる攻撃力をつけたい」と後上里主将はさらなる飛躍を誓った。
(名波一樹)