バレーボールのOTV杯第41回九州中学校選抜優勝大会県大会最終日は12日、豊見城市民体育館で決勝リーグの残りの試合を行い、男子は宮里が3勝し、2年ぶり2回目の栄冠をつかんだ。2位は西原、3位は伊良波、4位は首里だった。男女上位3チームは3月23~25日に福岡県で行われる京王観光カップ第41回九州中学校選抜優勝大会に推薦される。
1月の新人大会を制した宮里が、男子決勝リーグを全て2―0のストレートで制して優勝した。クイックから178センチの柴引仁主将が高さのあるスパイクを打ち込む。164センチの宮城圭佑も飛び上がってボールをたたいた。コンビバレーで相手のリズムを崩し、試合を決めた。
優勝へ王手をかけた最終戦第2セット。相手が先制してリードを許すも、ブロックなどで点を奪取。「体は熱く、心は冷静に」と翁長良成監督の言葉を胸に戦う。時間差のあるセミクイックから柴引や宮城らがアタック。スピードバレーで相手の守備を崩し、ミスも誘って流れを取り戻した。
宮城の「思いきり前に打った」という渾身(こんしん)のサービスエースも光った。以前は柴引や宮城が攻撃の要だったが、今大会では「全員が(アタックを)打てるようになってきた」(柴引主将)とチームは成長した。
翁長監督は「新人大会と比べてさらにワンステップ、上がった」とチームをたたえる。柴引主将は九州大会に向け「相手に合わせず持ち味を生かし、昨年の3位を超える」と目標を掲げた。
(名波一樹)