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平良(西武)奪三振王に狙い 「200個取る気持ちで」<プロ野球キャンプ>


平良(西武)奪三振王に狙い 「200個取る気持ちで」<プロ野球キャンプ> 投内連係に汗を流す西武の平良海馬=9日、宮崎県日南市南郷中央公園(名波一樹撮影)
この記事を書いた人 Avatar photo 名波 一樹

 セットアッパーから先発へ転向して2年目の埼玉西武ライオンズの平良海馬(24)=八重山商工出。「目標は三振を200個取るくらいの気持ちで頑張っていきたい」と、プロ7年目は初の奪三振王のタイトル獲得に狙いを定めた。

 昨年の春季キャンプは中継ぎから転向したばかりで、「100球投げても球速が落ちない」ことを首脳陣にアピールしていた。今季は「ゆっくりと調整しながら練習に打ち込んでいる」と言うが、全体練習が始まる前には自らのメニューをこなすなど抜かりはない。

 初めてブルペン入りした第1クール2日目の7日、侍ジャパン井端弘和監督の前で48球、力強く腕を振った。9日は投内連係にも汗を流し、基本動作も確認した。オフのトレーニングで体重は4キロ増え、現在は100キロに。球速にも手応えを感じている。今キャンプのテーマは「オフでつくった体を保ち、体重を落とさないようにすること」と言う。

 2022年に最優秀中継ぎ賞を獲得。セットアッパーとしての実績をステップに、昨季は首脳陣に直訴して先発に転向した。開幕ローテーション入りを果たし、4月の千葉ロッテマリーンズ戦で先発として初の勝ち星を挙げた。シーズンを通して23試合に登板、勝利数はチームトップの11勝7敗、防御率2・40で153奪三振。規定投球回(143)を超える150回。転向1年目から好成績を残してチームに貢献した。

 「自分から始めた先発で結果を残せて良かった」と満足げだ。開幕投手候補として名前も挙がるが、「こだわりはない。言われたらやるだけだ」と冷静な心持ちだ。

 今季はさらに投手として上を目指す。「昨年よりもう一段階上げて、170イニングは投げたい。勝利数は気にせず、自分ができることをする」と意気込む。「三振を多く積み重ねて、確実にアウトを増やすことで優勝に貢献できるのかなと」。奪三振王獲得の先に、5年ぶりのリーグ優勝を見据える。

 (名波一樹)