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平良(楽天)開幕1軍期す 出場増へ外野にも挑戦<プロ野球キャンプ>


平良(楽天)開幕1軍期す 出場増へ外野にも挑戦<プロ野球キャンプ> 新たに挑む外野の守備の練習に汗を流す東北楽天ゴールデンイーグルスの平良竜哉=6日、金武町ベースボールスタジアム(屋嘉部長将撮影)
この記事を書いた人 Avatar photo 屋嘉部 長将

 プロ2年目となる東北楽天ゴールデンイーグルスの平良竜哉(25)=前原高―九州共立大出=は、昨季果たせなかった「開幕1軍」に向け、新たな守備位置に挑戦している。出場機会の増加を目指し、持ち前の打撃アピールへと意欲を燃やす。

 昨季は新人野手で唯一の1軍キャンプ参加となったが、けがをしてしまい開幕は2軍。シーズン序盤は自身の感覚とかみ合わず、打率は2割前半に落ち込んだ。それでも徐々にフォームが体に染み込むようになると、打率は上向いた。最終的にはファーム102試合で2割5分9厘、2本塁打、26打点、6盗塁。7月のフレッシュオールスターでは3安打1打点1盗塁と活躍し、優秀選手にも選ばれた。

 「後半戦からはうまく感覚とかみ合い、ものすごくいい結果が出てきたのはすごく良かった」と手応えを感じている。

 守備では新たに外野に挑戦している。昨季は主に三塁を守ることが多かったが、秋季キャンプ時に出場機会を増やすため首脳陣から打診を受けた。今キャンプでは全体練習後に外野の特守を行い、内野とは違う体の動きをたたき込んでいる。一度も経験したことのないポジションだが、「打球の見方や落下点の入り方など内野と違い難しいが、外野も内野も守れることをアピールしたい」と笑顔で前を向く。

 このオフは巨人の坂本勇人に弟子入りし、自主トレに同行した。技術面なども多く学んだが、一番の収穫はコンディショニングへの姿勢だ。試合前の調整だけで良かった社会人時代とは違い、試合数が多いプロは疲労がたまり、万全な状態を維持するのが難しい。坂本がどんなに疲れていてもシーズン通して毎日トレーニングしていることを知り、調整法を見直した。キャンプでも複数のトレーニングを取り入れ、体調はよく、手応えを感じている。

 新たに就任した今江敏晃監督からは、今季のブレーク候補選手にも挙げられている。キャンプ直前に大学生以来の丸刈りにし、気合を入れた。「けがをせずにやるべきことをやって、100%の状態で一日一日をアピールする」。悔しさの1年目を乗り越え、「開幕1軍」を目指す。

 (屋嘉部長将)