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テニスMUFGジュニア県予選 大城(男子)が優勝、全国へ 得意のボレーで宿敵下す


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テニスMUFGジュニア県予選 大城(男子)が優勝、全国へ 得意のボレーで宿敵下す 男子決勝 バックハンドのボレーで攻め込む大城優心(ユニバーサル)=17日、那覇市の奥武山公園テニスコート(屋嘉部長将撮影)
この記事を書いた人 Avatar photo 屋嘉部 長将

 テニスのMUFGジュニアトーナメント県予選大会が17日、那覇市の奥武山公園テニスコートで行われ、男子は大城優心(ユニバーサル)が日渡翔己(同)に2―0で勝利し、優勝した。女子は宇都宮早絵(沖縄尚学高)が2―0で比嘉桜実(CLUBDPA☆沖縄)を下し、頂点に立った。優勝した大城と宇都宮は4月9~13日に愛知県で行われる全国大会に出場する。


 同じスクールに所属する大城優心と日渡翔己の男子決勝は、第1セットから大城が有利に試合を進め優勝を手にした。大城は「(日渡に)最後に勝てたのが4年ぐらい前で、ずっと負け続けていたので久々に勝ててうれしい」と宿敵からの勝利をかみしめた。

 第1セット序盤から、ラリーから甘い返球を誘い、ボレーで決める得意の戦術がはまった。バックハンドでは耐えながらも厳しいコースをつくように返球。フォアは攻め込みながら甘い返球を誘い、ボレーを決め、6―1で先取した。

 第2セットに入ると、日渡が調子を上げて、お互いにゲームをキープする展開が続いた。日渡が持ち味の強打で得点を挙げても「しょうがない」と切り替え、自身が得意な戦術をし続けた。第10ゲームの日渡のサーブゲームでジュースに追い付き、その後はラリーで粘ってポイントを連取し勝負を決めた。

 得意のボレーへの展開が決まったこと以外にもサーブの調子が良く、サービスゲームをキープし続けたことも大きかった。一方、ストロークでミスが多く「もっと安定していけたら、ボレーで決められる」と反省も忘れない。

 4月に行われる自身初の全国大会に「格上ばかりだけどワクワクしている。初戦突破を目指したい」と意気込んだ。

 (屋嘉部長将)


宇都宮が頂点に 足つるも年上の意地

 中学生以下がそろうジュニア大会で早生まれのため出場できた宇都宮早絵(沖縄尚学高)が高校生の意地を見せた。「周りは年下しかいないのでプレッシャーがあった」と優勝にほっとした様子だった。

女子決勝 バックハンドで攻める宇都宮早絵(沖縄尚学高)=17日、那覇市の奥武山公園テニスコート(屋嘉部長将撮影)

 第1セットの立ち上がり、比嘉桜実(CLUBDPA☆沖縄)のコートカバーが良く、宇都宮は厳しいコースを狙うもミスを連発、3ゲーム連続で失った。その後はつなぐことを意識して逆転でこのセットを奪った。

 第2セットも有利に進めて、あと1ゲームで勝利をつかむところまで来たが、左足がつってしまう緊急事態になり、タイブレークまでもつれ込んだ。足の状態からタイブレークで勝負を決めようとライジングを使い、テンポを速めて連続得点し、勝負を決めた。

 反省が多く残った大会となったが、「全国大会ではプレッシャーを感じすぎず、優勝したい」と前を向いた。

 (屋嘉部長将)