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南星(女子)2連覇飾る 県中学新人駅伝 上原躍動、4人抜き


南星(女子)2連覇飾る 県中学新人駅伝 上原躍動、4人抜き
この記事を書いた人 Avatar photo 屋嘉部 長将

 駅伝の第13回県中学生新人競走大会が23日、沖縄市のタピック県総ひやごんスタジアムを発着点とする特設コースで行われた。女子(5区間、10キロ)は南星(糸数れいあ、赤嶺凜、上原由結、比嘉杏華、高江洲東子)が40分55秒で頂点に立ち、2連覇を果たした。


 エースの金城心晴、昨年の優勝経験者の金城りなをコンディション不良で欠いた南星だったが、想定した戦略と1年生・上原由結の活躍で2連覇をたぐり寄せた。

3区で4人を抜き、4区の比嘉杏華(左)にたすきを渡す南星の上原由結=23日、沖縄市のタピック県総ひやごんスタジアム(喜瀬守昭撮影)
3区で4人を抜き、4区の比嘉杏華(左)にたすきを渡す南星の上原由結=23日、沖縄市のタピック県総ひやごんスタジアム(喜瀬守昭撮影)

 陸上経験者の糸数れいあがエースがそろう1区で3位以内に入り、2~4区の赤嶺凜、上原、比嘉杏華が粘り、トップと30秒差以内で5区の高江洲東子につなぐ戦略で挑んだ。糸数は3位につけ、赤嶺がトップと18秒差の5位で3区の上原につないだ。

 初の駅伝だった上原は「前の選手を一人一人抜いていく」と決意し、淡々と順位を上げた。競技場に入ってきたところでトップをとらえて、4人抜きで首位となり、比嘉にたすきを託した。

 比嘉は逆転を許したが、15秒差の2位でアンカーの高江洲がスタート。高江洲は「結構(1位の選手が)近くて、これなら行ける」とすぐに差を詰めて、再逆転すると、そこから差を広げて逃げ切った。

 2キロの自己ベストも更新し、3区の区間賞も射止めた上原。朝野航平監督は「直前まで体調不良もあり、あまり練習できていなかったが、予想外の活躍」と褒めた。今回欠場した選手が戻ればチーム内の争いも厳しくなる。上原は「次の大会までに8分を切れるように、スタミナを強化したい」とさらなる成長を期し、県大会を目指す。

(屋嘉部長将)

女子で優勝した南星の(右から)糸数れいあ、赤嶺凜、上原由結、比嘉杏華、高江洲東子
女子で優勝した南星の(右から)糸数れいあ、赤嶺凜、上原由結、比嘉杏華、高江洲東子