有料

キングス8連勝 勝負どころで今村が存在感 大阪に88―79<Bリーグ>第43戦【20日の試合】


キングス8連勝 勝負どころで今村が存在感 大阪に88―79<Bリーグ>第43戦【20日の試合】 キングス―大阪 第4クオーターにレイアップを決めるキングスの今村佳太=20日、沖縄市の沖縄アリーナ(屋嘉部長将撮影)
この記事を書いた人 Avatar photo 屋嘉部 長将

 プロバスケットボールBリーグ1部の琉球ゴールデンキングス(西地区1位)は20日、沖縄アリーナで大阪エヴェッサ(同7位)と対戦し、88―79で勝利し、連勝を8に伸ばした。通算成績は31勝12敗で西地区首位を保っている

 前半、岸本隆一の2連続3点弾などが決まり、リードする展開が続いた。キングスのターンオーバーなどから大阪に追い上げられたが44―38で折り返した。後半に入ると大阪に連続得点を決められ、同点に追い付かれる。得点を取り合う展開が続いたが、荒川颯が守備で相手の得点を止め、今村佳太の3点弾などが決まった。最後は岸本が3点弾を決めて逃げ切った。

 キングスの次戦は23日午後6時5分から、沖縄アリーナで秋田ノーザンハピネッツと対戦する。

 天皇杯決勝の歴史的惨敗の後で、最初の試合となった大阪戦。「絶対に負けられない」という雰囲気が伝わる中、大阪を振り切り大きな1勝をつかんだ。

 キングスの外国籍選手がファウルトラブルに陥っても、短い出場時間ながら渡邉飛勇が相手ビッグマンを抑え込んだ。成長著しい荒川颯が激しい守備を見せるなど、ベンチメンバー全員が出場し、厳しい状況を何度も乗り切った。

 攻撃では岸本隆一が5本の3点弾を決めチームをけん引。今村佳太は内外から得点し、後半の勝負所でも存在感を発揮した。

 試合後、観客の前で桶谷大HCは「みなさんの信頼は(天皇杯の)あの1試合でなくしたと思っている。これから1試合1試合戦って、信頼を回復していきたい」と語気を強めた。今村も「(天皇杯で)受けた悔しさはレギュラーシーズン(RS)を積み重ねて、チャンピオンシップで優勝することで晴らしていきたい」と語る。大きな悔しさを成長につなげられるか、残りのRSで証明していく。

 (屋嘉部長将)


キングス 31勝12敗
 88―79(26―16,18―22,22―21,22―20)
大阪 15勝28敗


弱点を攻め良かった

 桶谷大HC(キングス)の話 前半多かったターンオーバーを後半減らして、相手の弱点を攻められたのは良かった。天皇杯の惨敗は、どういうバスケットやチームでありたいかを見つめるきっかけになった。みんなで戦い、チームの弱点をみんなで消すバスケットが少しは見せられたと思う。

3点弾防げなかった

 マティアス・フィッシャーHC(大阪)の話 2点シュートの確率が高かったのは満足している。キングスの3点弾を防げず確率が高かったのが痛かった。