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那覇国際が初戦突破 主将の執念、逆転劇呼ぶ <第71回県高校野球春季大会>第3日


那覇国際が初戦突破 主将の執念、逆転劇呼ぶ <第71回県高校野球春季大会>第3日 那覇国際―宮古総工 粘投する那覇国際エースの禰覇朝日=23日、糸満市の西崎球場(大城直也撮影)
この記事を書いた人 Avatar photo 名波 一樹

 第71回県高校野球春季大会(県高野連主催、琉球新報社共催)第3日は23日、沖縄セルラースタジアム那覇などで1回戦6試合を行った。那覇国際が宮古総合実業・宮古工を7―2で退け、宮古が那覇商を延長10回タイブレークの末に3―2で競り勝った。中部商が中部農林に7―0で七回コールド勝ち、エナジックが北谷に27―0で五回コールドで大勝した。西原が1―0で那覇に競り勝ち、浦添商が陽明に9―2で八回コールド勝ちした。24日は3会場で1回戦6試合を行う。


 主将の執念が那覇国際に逆転劇を呼び込んだ。禰覇朝日投手が気迫あふれるプレーでチームを鼓舞し、7―2で勝利をもぎ取った。

 試合開始直後、緊張からチームの動きは鈍かった。ミスが重なり初回に0―2とされた。それでも打ち上げられたファウルフライを禰覇が自ら飛び込んでキャッチ。主将の好プレーが緊張を解き、以降は攻守で勢いづいた。

 三回に同点に追いつき、四回は儀間朝飛が「主将のファインプレーで力みが取れた」と、逆転の適時三塁打を放つなどチームは4点を挙げた。

 禰覇は投手としても要所を締め、走者を背負っても「相手の裏をかく」と狙いを絞らせなかった。伸びのある直球やスローカーブなど5球種を武器に、緩急を使って内野ゴロや外野フライに打ち取り、反撃の芽をつぶした。

 昨年は初戦敗退が続いていた那覇国際。町田宗毅監督は久しぶりの初戦突破に「粘り強く戦い、よく逆転してくれた」とチームをたたえた。

 (名波一樹)


宮古追い付き延長戦を制す 川満が七回に同点の適時打

 宮古は先行される展開から追いつき、延長のタイブレーク戦を制した。同点適時打を放つなど8番の川満悠雅が躍動した。

那覇商―宮古 タイブレーク延長を制して喜ぶ宮古ナイン=23日、糸満市の西崎球場(大城直也撮影)
那覇商―宮古 タイブレーク延長を制して喜ぶ宮古ナイン=23日、糸満市の西崎球場(大城直也撮影)

 1―2で迎えた七回、「変化球に手を出さず真っすぐを」と狙いを定め、初球の外角真っすぐを左中間へと運んだ。タイブレークの十回、2走として塁に立ち野選で三塁に進むと、その後四球で押し出し、決勝のホームを踏んだ。

 平良栄二監督は粘り強く勝利を収めた選手たちを「やるべきことを徹底してくれた」とたたえた。

 (名波一樹)