女子サッカーのKYFA第36回九州なでしこ大会県予選は6~7日、沖縄市の県総合運動公園蹴球場で行われ、決勝でFC琉球さくらが琉邦クラブを3―0で下し、初優勝を飾った。琉球は5月11~12日に鹿児島で開催される九州大会への出場権を獲得した。
伊藤が先制弾 流れ渡さず
FC琉球さくらが序盤から相手を飲み込んだ。
積極姿勢で攻め込み、相手には得点圏侵入を許さない。MF伊藤美菜子がヘディングシュートで先制パンチを浴びせ、そのまま流れを渡さず3―0で勝利。初戦から全試合無失点で勝ちきり、新しい名前となっての初陣で優勝の花を咲かせた。
開始早々から試合の主導権を握った。前半9分、相手GKがはじいたボールに伊藤美菜子が食らいついた。「(ヘディングの)競り合いには自信がある」との言葉通り、相手の前で飛び上がると頭で押し込み、ほしかった先制点を奪取した。
前半終了間際は、コーナーキックから粘りのチームプレーも光った。一度攻撃を阻まれたが、ゴール前のスペースをつくってFW伊藤真生が得点した。相手には得点を許さず、後半にはFW森迫あやめがだめ押しの1点をねじ込み、勝利を決定づけた。
九州大会(5月・鹿児島)では優勝を目標に掲げている。主将のDF米本みの里は「結果にこだわりたい。沖縄の女子サッカーで上のリーグへ進み、なでしこで戦う」とさらなる飛躍を誓った。
(名波一樹)
▽予選リーグA (1)琉邦ク1勝1分け(2)ヴィクサーレ沖縄FCナビィータ1勝1分け(3)FC琉球aleさくら2敗(1、2位は得失点差による)
▽同B (1)FC琉球さくら2勝(2)FC琉球さくらALE1勝1敗(3)クイーンズリコク2敗
▽決勝
FC琉球さくら
3―0(2―0,1―0)
琉邦ク