沖縄県高校総合体育大会(県高校体育連盟、県教育委員会主催)は20日、先行競技のボクシングを行った。ボクシングの最終日は宮古総合実業高校武道館で行われ、ライトウエルター級決勝で大泊風雅(コザ)が神里賢太郎(糸満)を判定で下し、頂点に立った。
足を止めずに前に出続け、接戦を制して初の栄冠を手にした。男子ライトウエルター級決勝で大泊風雅(コザ3年)は、積極的にインファイトを仕掛けた。「判定を聞くまではドキドキしていた。勝てて本当にうれしい」と喜んだ。
4月の高校春季大会ではダウンを奪われるなど、ディフェンスに課題もあったが、今大会の決勝ではガードを上げ続け、打ち終わりも素早くあごを守った。
アウトボクシングでフットワークを多用する相手をしつこく追いかけ、コンパクトにワンツーを打ち込んだ。通っているジムまで坂道の多い往復20キロの道のりを毎日自転車をこいで身につけたスタミナと脚力で、一歩も引かない打ち合いを続けた。
北中城中では野球部、コザ高ではバレー部に所属していたが、ボクシングに興味を持ち、高1年の終わりにグローブに拳を通した。「ボクシングが楽しい。九州、全国でも一戦一戦集中して戦いたい」と語った。
(松堂秀樹)
(宮古総合実業高武道館)
【男子】
▽ライトフライ級決勝
山元利月(南風原) 判定 與那覇大然(コザ)
▽フライ級決勝
德嶺来颯(沖縄水産) 判定 レイノルズ・レン(沖縄水産)
▽バンタム級決勝
根間空志(陽明高支) 判定 高山朝生(沖縄水産)
▽ライト級決勝
吉永羚将(宮古工) RSC2回1分46秒 中村龍(沖縄水産)
▽ライトウエルター級決勝
大泊 風雅(コザ)判定神里賢太郎(糸満)
▽ピン級認定優勝 比嘉暖人(球陽)
▽ウエルター級認定優勝 松田幸長(沖縄水産)
【女子】
▽フライ級認定優勝 西里柚南(宮古総実)
▽バンタム級認定優勝 野原永遠(宮古総実)