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戸谷、初の大会新V 400メートル障害 <2024県高校総体>先行競技


戸谷、初の大会新V 400メートル障害 <2024県高校総体>先行競技 大会新記録の53秒57で優勝したコザの戸谷浩徳
この記事を書いた人 Avatar photo 名波 一樹

 県高校総合体育大会(県高校体育連盟、県教育委員会主催)は25日、各地で先行競技の卓球、バドミントン、柔道、空手道、陸上、テニスが行われた。陸上は女子三段跳びで、喜久里彩吹(那覇国際)が12メートル35で県高校記録と大会記録を更新し、24日の走り幅跳びと合わせて2冠に輝いた。男子400メートル障害では戸谷浩徳(コザ)が53秒57で大会記録を塗り替え、優勝した。空手道は男子個人形でコリンズ・ジョーダン琉太(前原)、同女子で具志堅あい(浦添)が頂点に立った。団体形は昨年に続き男子は前原、女子は浦添が制した。柔道団体戦は沖縄尚学が男女とも制し、男子は17連覇、女子は18連覇を達成した。


 400メートル障害の戸谷浩徳(コザ3年)は勢いのいい好スタートから流れに乗った。53秒57で1位となり「初めて大会新記録を出せた」と胸を張った。

 「記録を狙うぞ」と意気込んでいた。順調な加速から、バックストレートでトップスピードへ。減速しないようフォームを意識し、9個目のハードルを越えた。

 悪天候だったため、最後の10個目のハードルは16歩で跳ぶ予定だった。だが、加速しながら「(新記録を)狙える」と、より速度を保てる15歩を瞬時に選んだ。持久力向上のための走り込みも奏功し、これまでの記録を0.35秒縮めた。

 自己ベスト更新とはならなかったが、悪天候下では及第点。「南九州を突破して全国に行き、予選・決勝と自己ベストを更新する」と目標を掲げた。

 (名波一樹)