有料

松茂良・津波古 先輩の意地見せる <2024県高校総体>先行競技・バドミントン


松茂良・津波古 先輩の意地見せる <2024県高校総体>先行競技・バドミントン 男子ダブルス決勝 シャトルを追うコザの松茂良琉斗(左)と津波古莉久=27日、那覇市民体育館(大城三太撮影)
この記事を書いた人 Avatar photo 大城 三太

 県高校総合体育大会は27日、先行開催の5競技が各地で行われた。バドミントンの男子ダブルスは松茂良琉斗・津波古莉久(コザ)、女子ダブルスは眞鶴三愛・桑江亜美(普天間)が制し、それぞれ団体優勝と合わせて2冠を達成した。


 男子ダブルス決勝はコザ同士の対決。1年の後輩ペアに対し、3年の松茂良琉斗・津波古莉久が先輩の意地を見せて勝利を譲らなかった。

 津波古は、対戦した仲間早和輝を「相手の逆をつくラケットワークが上手」、宜保海音(かいと)を「積極的に前に詰めて、はじく動きがいい」と率直に評価する。

 左利きの宜保に対応するため、位置取りやコース対応なども対策し、1ゲームは21―13と圧倒。しかし、2ゲームは緩急をつけた相手の揺さぶりに手こずり、押される展開だった。

 途中休憩の時に二人で話し合い、ネット際にシャトルを落とし、上げさせて甘く入った場面で強打を狙う作戦へと切り替えた。17―17で同点に追い付くと、ラリーも展開しながら振り切り23―21で粘り勝ちした。

 津波古は「2ゲーム目は守りに入ってしまった。リードされたが、最後の大会は勝ちたかった」と修正力と意地で、後輩の勢いをはねのけた。九州、全国への挑戦権を手にし、松茂良は「試合の入りが大事になる。最初からどんどん攻めたい」、津波古は「レベルが高い選手が多いが、まずは普段通りの力を出し切れるかが鍵になる」と闘志を燃やした。

 (大城三太)


盤石の強さ発揮 眞鶴・桑江

 女子ダブルスは普天間3年の眞鶴三愛(みあ)・桑江亜美が後輩ペアとの同校対決を制した。2月の新人大会で連覇を達成しており、盤石の強さを見せた。2ゲーム目の途中で相手選手が負傷で棄権し、勝利が決まった。

女子ダブルス決勝 後方からスマッシュを放つ普天間の桑江亜美と身構える眞鶴三愛(大城三太撮影)
女子ダブルス決勝 後方からスマッシュを放つ普天間の桑江亜美と身構える眞鶴三愛(大城三太撮影)

 1日で3回戦から決勝まで5試合をこなした。眞鶴は「何とか気力を振り絞った。後方の桑江にチャンス球が来るように仕向けた」とネット際の攻防で駆け引きした。スマッシュで存在感を示した桑江は「いいラリーを展開できた。やり切った感がある」と晴れやかな表情だった。

 昨年の県総体は準優勝。眞鶴は「空いてるスペースにちゃんと打ち込めるようになった」、桑江は「レシーブが良くなり、うまく攻撃につなげられた」と成長を実感する。九州大会では競り負ける展開が多い。「あせらず、びびらず、きちんと足を動かして強気で攻めたい」と声をそろえた。

 (大城三太)